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【やぎでもわかる?免疫学】 第46回

2004年10月26日

「上を向ぅいて、寝ぇーよぉーよ♪」

 新潟県中越地震の被災者が、車の中で寝て、エコノミー症候群になる例が
 あると新聞に書いていました。


 椅子に座るようにして寝るから、腰、膝が曲がったままで長時間過ごすと
 足の血流が止まり、血液が固まってしまうのです。


 いわゆる血栓ができて、それが肺にいたると、肺動脈の血管が詰まり息苦
 しさや胸の痛みとなり、最悪の場合呼吸困難により死亡することがありま
 す。


   飛行機のエコノミークラスで長時間フライトする人に、この症状が多
   く現れるので「エコノミー症候群」の名前がつけられました。


 また、四十肩、五十肩で、肩の痛みや、腕が上に上がらなくなるのは、横
 になって寝るからです。肩に体重がかかり、肩の周辺の血流が疎外されて
 おきます。


 この時の痛みに、消炎鎮痛剤の入ったシップ薬や軟膏を使うのは、自然治
 癒を止めるのでやめてください。ひたすら、温めてください。


 頭痛は、枕の高さも原因の一つです。


 枕が高すぎて、首が「く」の字に曲がり、血液の流れが悪くなり、
 それを補うため、プロクサグランジンが血管を広げようとして、
 痛みが発生します。


 頭痛薬を飲む前に、枕を点検してください。


 いびきは、口で呼吸するのでおきます。


 枕が低いと、頭部が、体の線より下がり、
 頭の重さで口が開いてしまいます。


 口で呼吸すると、口の中が乾燥して、風邪のウイルスにとって都合のよい
 環境になります。


 枕が風邪の原因になるなんて考えられないでしょうが、その通りです。


 よく「鼻がつまるから、口で呼吸する」と言う方がいます。


 鼻炎を起こしていても、鼻で呼吸しようとすると、すぐに鼻が通ります。


 苦しいから口で呼吸しつづけると、乾燥度はすすみ、
 鼻炎も改善されません。


 鼻づまりの場合も、枕が低すぎるのが原因の一つですから、
 薬を飲む前に枕を点検してください。


 鼻炎薬は、リンパ球の働きを鈍らせますので、免疫力を確実に弱めます。


 仰向けに、からだが一直線になるように寝るのがベストです。


 「どうしても、横になっちゃう」とか、「うつぶせになっちゃう」
 という人は、寝る前に、暗示をかけてください。


 「上を向ぅいて、寝ぇーよぉーよ♪」


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