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【やぎでもわかる?免疫学】 第32回

2004年05月14日

子宮筋腫、嚢腫の原因も「冷え」です。

 月経不順、生理痛、子宮内膜症、子宮筋腫(きんしゅ)、卵巣腫瘍(しゅ
 よう)、チョコレート嚢腫(のうしゅ)と呼ばれるものの原因は、
 全て「冷え」なのです。


 女性の血管は、男性のそれに比べると細く作られています。省エネタイプ
 で長生きできるしくみになっているからです。


 ですから、気候、衣服、食べ物や飲み物、ストレスによって、血管がさら
 に細くなり、血流が阻害されやすいからだになっています。


 月経不順や生理痛など、上に挙げた症状に悩む方は、手や足先が冷たくな
 っています。


 ちょっと、さわって見てください。そうでしょ!


 特に足先はからだの末端に位置しますから、男でも血の巡りが悪くなり、
 冷えやすい傾向があります。


 「冷え」は、血流がよくない状態を表しています。


 妊娠のために準備した粘膜が必要なくなった場合に、体外に排泄される。
 これが月経です。


 排泄は、副交感神経反射(嘔吐や下痢と同じ)ですから、プロスタグラン
 ジンが関与します。


 プロスタグランジンは、排泄しやすいように血管を広げ、より多くの血液
 を子宮内に送り込みます。


 普段から、冷えがある人は、血流が不足しているため、冷えがない人より
 血管を広げなくてはなりません。するとからだは、より多くのプロスタグ
 ランジンを産生します。


 ところが、プロスタグランジンが分泌されると痛みや熱が伴います。自覚
 できる痛みの強さは、産生されるプロスタグランジンの量に比例します。


 これが生理痛の強弱に反映されます。


 すなわち、血流の善し悪しが、痛みのあるなしの分かれ道です。


 痛みは、正常な排泄作業をうまくやるために起きていることを理解してや
 ってください。


 でも、現代医療では、痛みの原因のプロスタグランジンの産生を抑える消
 炎鎮痛剤を使い、痛みを除きます。


 消炎鎮痛剤を飲むことによって、痛みが治まりますが、正常な排泄作業は
 中止されてしまいます。


 すると、分泌物が停滞したり、お腹に逆流したりしてしまうことになりま
 す。これが子宮内膜症です。


 本来、月経として体外に排泄される内膜が、腹腔に停滞してしまいます。


 卵巣と卵管はつながっていないので、腹腔内に出てしまいます。


 そして、排泄されずに腹腔に残った子宮上皮が、次のサイクルにまた増殖
 し、やがて死滅します。


 この増殖と死滅がくり返されます。


 血液不足により、子宮内膜や筋層が線維芽細胞に置き換わって、子宮筋腫
 になります。筋肉が肥大しているのではなくて、筋層に線維化がおきてそ
 れが大きくなっています。


 交感神経の緊張が極限状態になると、顆粒球が増ます。顆粒球は膿を作る
 細胞なので、その死骸(膿)が溜まるとチョコレート色の嚢腫(袋のよう
 な腫れ物)、すなわちチョコレート嚢腫です。


 子宮筋腫と同じように、線維芽細胞に置き換わって卵巣が腫れてくるのが
 卵巣腫瘍。


 最初に述べたように、ストレスが冷えを生みます。気候より、冷えを起こ
 す大きな原因でしょう。


 ストレスがかかると、交感神経が緊張し、血管が細くなりますので、
 血流が悪くなり、「冷え」は、さらにひどくなります。


 そして、それらの修復に必要な血液が不足して、各症状が治りにくくなる
 ばかりか悪化します。


 生理不順、生理痛は、子宮内膜症、子宮筋腫等の病癖へと発展する
 「黄信号」ですから、早い内にその原因の「冷え」を解消する必要があり
 ます。


 また、子宮内膜症、子宮筋腫などは、生理痛を止める消炎鎮痛剤を、長期
 間、使うことによって起きます。消炎鎮痛剤の使用はやめましょう!


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