前回 / INDEXに戻る / 次回

【やぎでもわかる?免疫学】 第22回

2004年03月23日

胃炎、胃潰瘍は胃酸が原因じゃない。

 ずいぶんと昔の事になっちゃいましたが、
 うちに勤めていた薬剤師(女性)の結婚式に、
 彼女の上司という事で、スピーチをやりました。


 乾杯の前ですから、空きっ腹でした。


 はじめての事で、直前まで練習して、間違わないかと、
 そりゃ、緊張しました。


 なんとか、格好つけて、席に戻ると、胃けいれんが起きました。
 キリキリと胃の中心から痛みが湧き出る感じです。
 おかげで、おいしいお料理は一口も味わう事もできませんでした。


 では、この状態を解説します。


 スピーチをやる前から、交感神経緊張状態で、
 鼓動も早く、息使いも早く短くなっています。


 一旦スピーチを終えると、緊張から解きほぐされほっとします。
 リラックス状態になり、副交感神経反射がおきます。


 胃は副交感神経に支配されているので、副交感神経反射として
 胃酸を分泌します。


 この時、痛みがおきるのですが、
 これは、たくさん分泌された胃酸が胃壁を傷つけているからだと
 お思いかも知れませんが、事実は違います。


 無理矢理胃酸を分泌させるために、プロスタグランジンが産生
 されるに伴う痛みです。


 それと、空っぽの胃が蠕動(ぜんどう)運動を始めるので、
 エンジンを空吹かししている様で、その動きから来る痛みです。


 新潟大学医学部の安保教授によると、


 胃炎は、ストレスを受けて、交感神経が優位な状態が続き、白血球の中の
 「顆粒球」が胃の中に膜を作り、顆粒球が増多するに伴って、粘膜破壊が
 おきる。


 慢性的にストレスを受けると慢性胃炎に、急性的なストレスだと
 急性胃炎になる。


 そして、顆粒球は過剰に集まると、一カ所に集まめられて外に放出される
 傾向があるので潰瘍になる。


 胃酸が多く分泌される事は、健康な証拠で、
 たまたま、ストレスから解放された時、痛みを伴って
 胃酸が分泌されるので、胃炎、胃潰瘍の原因は胃酸の分泌とされて
 しまった。


 胃炎、胃潰瘍の、一番の療法は、ストレスの無いライフスタイルに変える
 事です。


 ところで、
 私は、プラセンタを続けて胃の調子が良いのに気がつきました。


 実は、プラセンタの注射薬は、肝臓障害と胃潰瘍に薬効があると、厚生労
 働省から認可を受けています。


 当然のごとく、胃の調子が良くなるわけです。


 プラセンタには、神経安定作用があるので、
 それが、胃潰瘍の原因であるイライラやストレスを和らげてくれます。


 また、たんぱく質の代謝を助け、内分泌を調整し、炎症を抑えたり、細胞
 を活性化するからなのです。


 正直申し上げて、美肌や美白はプラセンタの副産物的な効果なんですね。
 <でも、重宝な副産物ですよねェ>


 制酸剤を飲み続けると、胃のpHが上がり、
 本来、酸に弱いヘリコバクター・ピロリ菌がのさばり
 顆粒球とともに、組織破壊を起こします。


 確かに、ピロリ菌が除去されると劇的に胃潰瘍は治りますが、
 ストレスの多いライフスタイルが改善されなければ、
 食道や大腸に病気が移るだけです。


前回 / INDEXに戻る / 次回