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【やぎでもわかる?免疫学】 第06回

2004年01月12日

血流障害→生理痛→鎮痛剤→子宮内膜症

 女性の長寿県と言えば、沖縄、九州、四国と、

 年間を通じて気候が暖かい地域に集中している。

 寒さは、女性にとって敵である。

 だから、女性の病気のほとんどの原因は寒さからくる「冷え」である。


 女性の血管が細いのが「冷え」の原因だ。

 冬になると、足が冷たくて靴下をはかなくては眠れないと言う女性が多い。

 それは、血管が細く、血管がちょっと収縮すると、

 すぐに血流が抑制されてしまうからである。

 だから、末端が冷える。


 この、冷えを解消する生体反応は、副交感神経反射である。

 血管がひらくので発熱と痛みを伴う。


 だから、あかぎれなどに代表されるように、

 からだが冷えを治そうとするときには、必ずズキズキ痛む。


 現代医療では、まずこの痛みを治そうとする。

 そして、

 血管を開かせ血流を回復させる、

 プロスタグランジン関与の副交感神経反射を悪者扱いにして、

 それを消炎鎮痛剤で抑えてしまう。


 消炎鎮痛剤は湿布薬に代表される様に、患部を冷やすものである。

 痛みは解消されるが、冷えは改善されず、血流は途絶えたままである。


 とりあえず、痛みが治まって消炎鎮痛剤を止めると、

 また、からだは冷えをなんとかしようと自律神経が反応するので、

 その部分に再び血液が押しかけ、痛みが再発する。

 これを、くり返しているうち、からだはやがて疲弊してしまう。


 女性のからだにはサイクルがあって、

 妊娠のために準備した粘膜が必要なくなった場合に、体外に排泄される。

 これが月経である。


 ところが、ストレスなどによって血流障害を起こしている場合、

 血流が抑えられているところと開放されているところの落差が大きい。

 それで生理痛や月経困難症が起こる。

 生理痛などは副交感神経反射による痛みなのである。


 ところが、その痛みを、消炎鎮痛剤によって除こうとすれば、

 副交感神経の反応を遮断する事になるので、分泌現象の抑制につながる。


 つまり、排泄する分泌が不完全になってしまう。

 すると、分泌物が停滞したり、お腹に逆流したりしていまうことになる。

 これが子宮内膜症である。


 本来、月経として体外に排泄されるべき内膜が、腹腔に停滞してしまう。

 卵巣と卵管はつながっていないので、腹腔内に出てしまうのである。

 そして、排泄されずに腹腔に残った子宮上皮が、

 次のサイクルにまた増殖し、やがて死滅する。

 この増殖と死滅がくり返されるのである。


 このように、生理痛を消炎鎮痛剤で抑えているうちに、

 つまり間違った治療を重ねているうちに、

 あるいは冷えが解消されない生活によって

 子宮内膜症に発展する。


        参考文献:「こうすれば病気はなおる」安保徹、新潮選書
             「医療が病をつくる」安保徹、岩波書店


<マスター八木から一言>

 補足するが、なぜストレスが血流障害を起こすかは、

 ストレスは交感神経優位をうみ、交感神経は血管を収縮するからだ。

 そして冷える。

 冷えを解消するには、物理的に暖めると同時に、血行をよくすれば良い。



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