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【やぎでもわかる?免疫学】 第02回

2003年12月26日

排泄反射からアレルギー

 いやなものを見ると目を背けます。

 いやな人に出会うと、むかついたり、吐き気をもようしたりします。

 これは、排泄反射と言って、自然に、危険から身を守っているのです。


 排泄反射は、副交感神経に支配され副交感神経反射とも呼ばれています。

 外から体内に異物が入ってくると色々な作用で排泄します。


 たとえば、

 花粉を吸ったり、寒気に振れるとでる「くしゃみ」や「鼻水」。

 ハウスダストやウイルスが器官に入ると「咳(せき)」がでる。

 アレルギーの抗原(食べ物の様な異種タンパク、ハウスダストや花粉)を
 「湿疹」を作って排泄する。

 大腸菌やサルモネラ菌が食べ物と一緒に入ると、「下痢」が起きる。


 これらは、体が治療を行っている有様なのです。


 ですから、「くしゃみ」「鼻水」「咳」「湿疹」「下痢」などを、

 薬で止めようとすると、逆効果で、症状が治まりにくくなります。

 普通は、こういった症状は長くても2〜3日で治ってしまいます。


 ところが、すぐに治まらないばかりか、何度もこういった症状が出る人が
 います。

 それが、アレルギー体質の人です。


 アレルギー体質の人は、白血球の中の

 顆粒球とリンパ球の比率が、

 60%:35%がバランスが取れている状態ですが、

 (例)55%:40%と言うぐあいに、リンパ球が多くなっています。


 そう言う時に、たとえば花粉なんかを吸うと、

 それを退治するリンパ球という兵隊が、

 バランスが取れた状態より多いわけで、

 リンパ球が張り切り過ぎてしまう。


 そして、排泄反射が強く頻繁に起きる、

 つまりこれが、くしゃみや鼻水が止まらない花粉症というわけです。


 排泄反射や、リンパ球の数は副交感神経が支配されているので、

 交感神経とのバランスをとることが根本的な治療になります。


 言い換えれば、交感神経と副交感神経の二つで構成されている自律神経を
 正常にしなければなりません。


 ところで、次男坊が小さい頃、小児喘息でした。

 夜中に発作が起きると、よく、広尾の日赤までつれて行きましたよ。

 でも今は、発作の一つも出ません。


 「体質が変わった」などとよく言われるが、そう言う感じではなくて、

 リンパ球の数が減ったんです。


 子供のうちは、特に、外敵から身を守る為、

 リンパ球が大人とくらべて多い、

 そのリンパ球の数が多いから、

 上にも書いたように、兵隊が多くて張り切り過ぎていたので、

 ぜんそくが起きていたのです。


 ところが、大人になるにつれて、

 リンパ球が減少して、ぜんそくが治まった。


 副交感神経優位から、交感神経とのバランスが取れた状態になったと、

 言い換えられます。


 なぜ、次男坊は夜中にぜんそくの発作を起こしたんでしょう?

 その答えは、次号でお話します。


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