【やぎでもわかる?免疫学】 第01回

2003年12月24日

まずはじめに

 さるでも、やぎでもわかる免疫学といきたいのですが、

 ああー、ややこしい。


 免疫細胞の名前を覚えるだけでも至難のワザ。

 しかも、その相関関係に至っては、

 まるで、トルストイの「戦争と平和」を読んでいるみたいで、

 常に登場人物の名前を書いた表を持っていなくてはならない感じ。


 著書「免疫革命」がベストセラーになった、

 新潟大学医学部教授、阿保徹先生の本で勉強させてもらっている。


 この「免疫革命」にしても、2度ぐらい読んでも、よくわからない。

 そこで「絵でわかる免疫」と言う本を買ったのはいいが、

 わからない事を絵にしているだけで、ますますわからない。


 どうにか、素人でもわかるものは無いかと何冊も買いしめて

 そのうち、ご相談客様にお勧めしているのが、

 「免疫学問答―心とからだをつなぐ「原因療法」のすすめ」
 安保 徹 (著)、無能 唱元 (著)、河出書房新社、¥1,300

 対談形式なんだが、それでも読み切るには肩がこる。


 つい最近、

 「こうすれば病気は治る―心とからだの免疫学」
 安保 徹 (著)、新潮選書、¥1,000

 を買って、今やっと読み始めたばかり。


 ここまでくると、理解したと言うより、なれてしまった感じです。

 そこで、やっとこさ、免疫について書ける様になった次第です。


 と、前置きばかりでなんですから、

 じゃ、免疫って何?について語らなきゃいけませんね。


 つまり、国語事典によると、

   病原菌や毒素がからだに入っても病気にかからない(かかりにくい)
   ような状態にあること。〔物事がたび重なって、慣れてしまう意にも
   用いられる〕


 細胞、その集合体の体には、免疫力があって、

 外敵をやっつけたり、排除したりして

 健康な状態を保とうとする習性があります。

 もちろん、生き延びる必要があるからです。


 それを、血液の中の白血球が免疫の働きをします。

 白血球には、

 顆粒球とリンパ球、

 そしてマクロファージと呼ばれる細胞があります。


 その3つは、白血球自体がそうであるように、固定化された細胞でなく、

 自由に動き回れるアミーバーの様な性質を持っています。


 顆粒球は、貪食(どんしょく)といって、

 細菌のような比較的大きな外敵を食べてしまいます。


 リンパ球は、防御型で、

 ウイルスの様な小さい外敵に対して、

 接着分子を使って、異物をくっつけ凝集(ぎょうしゅう)させて処理する。


 顆粒球とリンパ球は、マクロファージが進化したもので、

 マクロファージの特徴が、それぞれに分化されている。


 3つの細胞の、バランスが取れた白血球中の構成比は、

 マクロファージ:顆粒球:リンパ球=5%:60%:35%

 となっており、マクロファージは大きな変化はしないのですが、

 顆粒球とリンパ球の構成比が変化すると、

 ガンやアレルギーの原因になります。


 変化する要因には、

 自律神経、副腎皮質ホルモン、サイトカイン(インターフェロンなど)

 で、一番上位のものが、自律神経、でサイトカインは最下位です。


 ですから、自律神経の変動が、一番影響力があり

 そして、それが病気の原因にもなります。


 ご存じのように、

 自律神経には、

 交感神経と副交感神経があります。


 交感神経は、体の活発な動きに関係し、

 反対に副交感神経は、リラックスに関係します。


 交感神経が優位になってくると、顆粒球の構成比率が高まり、

 副交感神経が優位だと、リンパ球の比率が高まります。


 顆粒球は、攻撃型なので、細菌を食べ殺してくれるが、

 食べると同時に自分自身も死に、その時大量の活性酸素を発生する。

 周りの正常な細胞も道連れにして逝っていまう。


 怪我で化膿したら膿がでるが、それが顆粒球の死骸なんです。

 暴れ回るから、腫れたり、熱を持ったりする。


 顆粒球の構成比が高い状態が続くと、

 先ほど述べた活性酸素の影響でガン体質になってしまう。


 リンパ球は、防御型で、おとなしいから、

 ウイルスが入って来てもすぐには働かない。

 いわゆる潜伏期間がそれにあたり、

 発熱等の症状が出てはじめて動き出す。


 つまり、リンパ球を働かせる為に必要な熱であって、

 カゼを引いた時の熱はこれである。


 だから、熱を急に冷まそうと、きつい解熱剤を飲むと、

 免疫力の低下がおきて、なかなか治らない。

 医療が、自然治癒力を押さえていると言う皮肉な現象が起きる。


 じゃ、カゼを引いたらどうすれば良いかを、論じるより、

 インフルエンザの予防注射や、普段から免疫力をつけるサプリメントを飲
 むのが合理的だと思いませんか。

 プラセンタやキノコなどを続けている人がカゼにかかりにくいという道理
 ですよ。


 ところが、リンパ球の構成比が高まる状態が長く続くと、

 肥満や、花粉症、アトピーやぜんそくのアレルギー体質になる。


 だからといって、悲観することはない。

 リンパ球が多いと言うことは、防御型で長生きできる。

 長寿の方で、小さいときぜんそくなどアレルギー経験者が多い。


 次回は、「なぜアレルギー?」について書いてみます。